2015年09月16日
間違いない
ポルダーガイスト。何もしていないのに物が独りでに動き出す現象。
その現象は未だ解明おらず、しかし世界中で報告がある為。いつしかその現象は霊や超能力と言ったオカルト的な現象。と言う事で片づけられた。
無論僕が命の危機に瀕して霊能力に目覚めたわけでもなく、この中の誰かが魔法で動かしたわけではない。
ここでの霊は夜の闇にしか生息できず、朝の光と共に消え去っていくと言うのは、オーマが説明した通り。
だったら、これは……
「うわっ!」
「あ、ちょ、こら! 待ちなさい!」
そして今度こそ布団は僕の目の前で動き出した。風に晒されたわけでも誰かが払いのけたわけでもない。
明らかに”自分の意思で”動いていた。颯爽と現れた謎の布団は、風に乗って数秒程滑空した後、再び地面に降り僕らの目の前でモゾモゾとうねり出した。。もう一度確認しよう。
「布団が勝手に動いてる……」
「どきなさい!」
うねる布団の四方を山賊達が即座に囲み、手を腰に備えた武器にそっと乗せ、ウゾウゾと動く謎の布団を様子を伺っている。
ふいに山賊の一人が叫んだ。「てめえ! 何もんだ!」このセリフからわかる事は、この状況。
僕らは今、何者かの”襲撃”を受けている
「この人数を一人で相手にしようだなんて、いい度胸してるじゃない」
山賊をかき分け、前に出たオーマが布団に向かって挑発を仕掛ける。確かに、いい度胸してるな。
元傭兵に竜、そしてそれを率いる”魔王の軍勢”に単身で乗り込んでくるなんて……
「正体を現してから死ぬ? それとも何もできないまま死ぬ?」
魔女から魔王にクラスチェンジしたオーマが、いい感じに魔王っぽいセリフを放つ。成りきると言う意味ではバッチリだ。才能あるぞ、お前。
その言葉と同時に布団はうねりを止め、物干し竿の端にひっかかっ詩琳たようにダランとぶら下がっている。
空中に引っかかっているようにも見えるが、それは違う。引っかかっている部分。その頂上に薄らと、布ではない”形”が見える。
間違いない。布団の中に”何か”がいる
その現象は未だ解明おらず、しかし世界中で報告がある為。いつしかその現象は霊や超能力と言ったオカルト的な現象。と言う事で片づけられた。
無論僕が命の危機に瀕して霊能力に目覚めたわけでもなく、この中の誰かが魔法で動かしたわけではない。
ここでの霊は夜の闇にしか生息できず、朝の光と共に消え去っていくと言うのは、オーマが説明した通り。
だったら、これは……
「うわっ!」
「あ、ちょ、こら! 待ちなさい!」
そして今度こそ布団は僕の目の前で動き出した。風に晒されたわけでも誰かが払いのけたわけでもない。
明らかに”自分の意思で”動いていた。颯爽と現れた謎の布団は、風に乗って数秒程滑空した後、再び地面に降り僕らの目の前でモゾモゾとうねり出した。。もう一度確認しよう。
「布団が勝手に動いてる……」
「どきなさい!」
うねる布団の四方を山賊達が即座に囲み、手を腰に備えた武器にそっと乗せ、ウゾウゾと動く謎の布団を様子を伺っている。
ふいに山賊の一人が叫んだ。「てめえ! 何もんだ!」このセリフからわかる事は、この状況。
僕らは今、何者かの”襲撃”を受けている
「この人数を一人で相手にしようだなんて、いい度胸してるじゃない」
山賊をかき分け、前に出たオーマが布団に向かって挑発を仕掛ける。確かに、いい度胸してるな。
元傭兵に竜、そしてそれを率いる”魔王の軍勢”に単身で乗り込んでくるなんて……
「正体を現してから死ぬ? それとも何もできないまま死ぬ?」
魔女から魔王にクラスチェンジしたオーマが、いい感じに魔王っぽいセリフを放つ。成りきると言う意味ではバッチリだ。才能あるぞ、お前。
その言葉と同時に布団はうねりを止め、物干し竿の端にひっかかっ詩琳たようにダランとぶら下がっている。
空中に引っかかっているようにも見えるが、それは違う。引っかかっている部分。その頂上に薄らと、布ではない”形”が見える。
間違いない。布団の中に”何か”がいる
Posted by orae at
10:44
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